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体験農園が結ぶ人と人
2008年04月02日
◆インターネット環境
平成十年、農作物の生育状況をインターネットのホームページ上に掲載して、農園で育つ野菜の状況を毎週確認することが出来るというアイデアで始まった大泉町の「八ヶ岳あおぞら農園」(以下‥農園)は、今年百八十区画(昨年は百六十区画)の応募を予定している。
都市と農村の交流を図ることを目的に掲げた農園の浅川正樹代表(43)は、「当時、八区画からのスタートでした」と回想する。
この農園のシステムは、浅川代表宅にインターネットに常時接続できる固定IP番号を取得したサーバーを置いて、そのサーバーに撮影したデータを保管するというもので、ホームページを制作してアップロードするよりも簡単に画像が公開出来るというもの。開園当時は、ISDNの専用線を使い、現在の環境に比べると通信速度は、遥かに遅い環境だったが、常時接続が維持できたのは魅力だった。
農園の畑の様子がタイムリーに表示できるので、個々の畑の管理は、基本的に参加者自らが行うこととし、作物の出来、不出来は、その作業に委ねられてもいる。
畑の画像は、毎週木曜日にアップする。参加者は、ブラウザを使って畑の状況を確認しながら、作物の収穫や雑草取りなどのタイミングをはかり、農園に足を運ぶ予定を立てる。多い人で週に一回、少ない人でも月に一回は足を運んでくるという。
「インターネットと画像をセットにしたことが良かったのではないか。また、お助け隊(両親や友人で組織)の指導があったことで、参加者の野菜づくりがうまくいった」ともいう。
◆農園で生まれる交流
リピーター率が約九割という農園は、別荘や定住者が約三割、残りの約七割が首都圏から通っている。
一年目を経験すれば、二年目にはだいたいの予定が立つようになり、九年目ぐらいのベテランになると、農業技術も高く、上級生が下級生を指導するような関係にもなるという。
「向こう三軒両隣」とは、防犯対策でよく耳にする言葉だが、農園では、そんな関係がすぐに出来てしまい、コミュニティづくりも一つの魅力になっている。
「新規の人は、毎年十組くらいで、日を決めてスクール形式の講習会を開いている。また、その時にどれくらいの頻度で農園に足を運べるのかを聞いて、回数に適した作物を紹介する」という。
初心者向けの入門作物としては、ジャガイモ、トウモロコシ、ダイコン、ハクサイを勧めている。さらに、来園の機会が少ない人のために、代行サービスを行っているが、利用度はとても低いとか。
最近では農作物以外に、切り花や押し花用に花だけを植えたいという人や、棚を作ってゴーヤに挑戦する人、海外の変わった品種の作物を育てる人などが増えているという。
「味に関係なく、楽しみで形や色の変わったものを育てる人が増えた。その人たちは、勉強してやってくるので、地元の農家の人よりも立派な作物を育てますよ」と笑みがこぼれる。
ここ数年、貸し農園的な農地利用が注目を集め、全国各地に広がっている。
あおぞら農園も県内外の企業や団体関係者の視察を受入れているが、「この農園のようなシステムで運営しているという話しは聞かない」という。
一見単純そうだが、家族のチームプレーによる作物づくりの指導、インターネット環境など、目に見えない部分での対応が重要になっているといえるだろう。
◆豊かさを求めて
毎年春の開園前に呼びかけて行っているものに共同作業がある。畑のゴミの回収や土手草の整備作業を参加者とスタッフが一緒になって汗を流す。そして開園式では、耕作する場所に立てる看板を自らつくり、畑を耕すことで、この一年間の作業に向けた気持ちが自然に高まってくる。
「人が集まるといろいろなアイデアが生まれる。ここに携った人が、野菜をつくるだけじゃなく、夏は農園に通い、冬はスキーを楽しむ人が多いですね。表現しずらいのですが、一年を通して楽しく豊にくらしている。年齢は、関係ないです」と浅川代表。
日頃の農園作業は、草取りなどが午前中で終わり、午後からは自由。別荘以外の参加者は、常宿を持ってみたり、地元の美味しい店を探したり、温泉に行ったりと、「自分なりの過ごし方を探しています」と話す。
「広大な農地の一角に公衆トイレやパーキングのようなものがあると地元の人も含めて、いろんな人が農地を利用することが出来るし、農業振興にも役立つのではないかと思う」と話し、農地の新たな活用の模索を続けている。
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◆インターネット環境
平成十年、農作物の生育状況をインターネットのホームページ上に掲載して、農園で育つ野菜の状況を毎週確認することが出来るというアイデアで始まった大泉町の「八ヶ岳あおぞら農園」(以下‥農園)は、今年百八十区画(昨年は百六十区画)の応募を予定している。
都市と農村の交流を図ることを目的に掲げた農園の浅川正樹代表(43)は、「当時、八区画からのスタートでした」と回想する。
この農園のシステムは、浅川代表宅にインターネットに常時接続できる固定IP番号を取得したサーバーを置いて、そのサーバーに撮影したデータを保管するというもので、ホームページを制作してアップロードするよりも簡単に画像が公開出来るというもの。開園当時は、ISDNの専用線を使い、現在の環境に比べると通信速度は、遥かに遅い環境だったが、常時接続が維持できたのは魅力だった。
農園の畑の様子がタイムリーに表示できるので、個々の畑の管理は、基本的に参加者自らが行うこととし、作物の出来、不出来は、その作業に委ねられてもいる。
畑の画像は、毎週木曜日にアップする。参加者は、ブラウザを使って畑の状況を確認しながら、作物の収穫や雑草取りなどのタイミングをはかり、農園に足を運ぶ予定を立てる。多い人で週に一回、少ない人でも月に一回は足を運んでくるという。
「インターネットと画像をセットにしたことが良かったのではないか。また、お助け隊(両親や友人で組織)の指導があったことで、参加者の野菜づくりがうまくいった」ともいう。
◆農園で生まれる交流
リピーター率が約九割という農園は、別荘や定住者が約三割、残りの約七割が首都圏から通っている。
一年目を経験すれば、二年目にはだいたいの予定が立つようになり、九年目ぐらいのベテランになると、農業技術も高く、上級生が下級生を指導するような関係にもなるという。
「向こう三軒両隣」とは、防犯対策でよく耳にする言葉だが、農園では、そんな関係がすぐに出来てしまい、コミュニティづくりも一つの魅力になっている。
「新規の人は、毎年十組くらいで、日を決めてスクール形式の講習会を開いている。また、その時にどれくらいの頻度で農園に足を運べるのかを聞いて、回数に適した作物を紹介する」という。
初心者向けの入門作物としては、ジャガイモ、トウモロコシ、ダイコン、ハクサイを勧めている。さらに、来園の機会が少ない人のために、代行サービスを行っているが、利用度はとても低いとか。
最近では農作物以外に、切り花や押し花用に花だけを植えたいという人や、棚を作ってゴーヤに挑戦する人、海外の変わった品種の作物を育てる人などが増えているという。
「味に関係なく、楽しみで形や色の変わったものを育てる人が増えた。その人たちは、勉強してやってくるので、地元の農家の人よりも立派な作物を育てますよ」と笑みがこぼれる。
ここ数年、貸し農園的な農地利用が注目を集め、全国各地に広がっている。
あおぞら農園も県内外の企業や団体関係者の視察を受入れているが、「この農園のようなシステムで運営しているという話しは聞かない」という。
一見単純そうだが、家族のチームプレーによる作物づくりの指導、インターネット環境など、目に見えない部分での対応が重要になっているといえるだろう。
◆豊かさを求めて
毎年春の開園前に呼びかけて行っているものに共同作業がある。畑のゴミの回収や土手草の整備作業を参加者とスタッフが一緒になって汗を流す。そして開園式では、耕作する場所に立てる看板を自らつくり、畑を耕すことで、この一年間の作業に向けた気持ちが自然に高まってくる。
「人が集まるといろいろなアイデアが生まれる。ここに携った人が、野菜をつくるだけじゃなく、夏は農園に通い、冬はスキーを楽しむ人が多いですね。表現しずらいのですが、一年を通して楽しく豊にくらしている。年齢は、関係ないです」と浅川代表。
日頃の農園作業は、草取りなどが午前中で終わり、午後からは自由。別荘以外の参加者は、常宿を持ってみたり、地元の美味しい店を探したり、温泉に行ったりと、「自分なりの過ごし方を探しています」と話す。
「広大な農地の一角に公衆トイレやパーキングのようなものがあると地元の人も含めて、いろんな人が農地を利用することが出来るし、農業振興にも役立つのではないかと思う」と話し、農地の新たな活用の模索を続けている。
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