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農業と連携した酒造り 山梨銘醸(株)社長 北原兵庫さん
2008年09月01日

「農業を頭に入れて酒造りをすることが必要になってきた」、「安定供給が出来れば、県産米にスイッチして行く」と話す山梨銘醸株式会社(通称‥七賢)の北原兵庫社長(57)は、地元産の米を使った酒造りを推進している。
「今年に入って全国的に日本酒の販売が、下げ止まりになってきていると感じる。首都圏などでは、焼酎の需要が落ち着いてきており、都内では、日本酒の出荷量が増えてきた」と日本酒に対する風が少しずつ変化してきているという。
地元の米に着目
「本物指向によって、米の原料がどこ産であるとか、食の安全も日本酒に対して厳しく見るようになってきた。この声に応えられるよう県産米が増えている」と話す。
七賢の酒は、他県から酒造りに適した米を仕入れて生産するのが主流だが、地元で生産する酒米づくりにも力を入れる。
「山梨の米は、食べる米としてはおいしいが、対外的なブランド力があるわけではないし、減反政策が生産者の意欲を下げさせた」といい、「農業法人化した集団的な組織によって、(米生産の)採算性が出てくるのではないか」と市内で活動する農業法人の安定供給に期待を寄せる。
県産米への取り組みは十五年前から行っているが、特等米として品質を維持するのは苦労があり、「買い続けているが生産者の高齢化が大きな壁になっている」という。
市内酒米生産者の農業法人の一つに「エナジー津金」があり、現在、十ヘクタールで「ひとごこち」という品種の酒米づくりを行っている。今年の収量は、米俵八百俵を見込み、日本酒一・八リットル瓶に換算すると約五万本に相当するという。
「農家とのパイプを持つことで、農業にも参加しているイメージで酒造りをしている。減農薬の酒米をつくることで、(生産者は)七賢のこういう商品になっているということで、喜びを分かち合える」と話す。
杜氏の保阪良雄さんも「生産者の顔が見え、その苦労も分かるので味に力が入ります」と、地元産米で生産する酒造りを語る。
市内産の「ひとごこち」を使った日本酒は「本醸造」と「純米酒」の二種類。地元の商品として好調な売れ行きだという。
参加型の酒造り
七賢では、十年以上前から「酒造り参加型」として、本社から徒歩五分の場所にある〇・七ヘクタールの田んぼを活用して、酒米の田植え体験と稲刈り体験、そして、限定十二人を対象にした一泊二日の酒造り体験を行っている。
この活動を通して発足したのが〝七賢ファン〟による会で、東京都内で年に四回程度、四季の酒を持っては交流を深めている。「七賢を口コミで広めてくれる私の財産です」と北原社長は笑みを浮かべる。
「『酒造りは農業から』を柱にして、自然の環境で育った米で生産した今年の酒はこうだという自然の味でありたいし、ワインのビンテージのように、また来年に期待して下さいというのがあってもいい」と話す。
見学者6万人
酒蔵の見学には、年六万人が訪れているといわれ、二月の酒蔵開放と八月の来場が最も多いという。「若い女性客が増えてきているし、台ヶ原宿を目がけてくる人も多い」といい、十月中旬には恒例の「台ヶ原宿市」の開催を予定しており、骨董市やクラフト市、地元農産物の販売などで台ヶ原周辺は多くの人出で賑わうことになる。
「日本食が人気になってきている。日本食に合うのは日本酒で、米が体にいい」と北原社長。「今がチャンスだという思いがある。営業努力すればいい時期だろう」と地元産の米を使った酒のブランド化に力を入れている。

「農業を頭に入れて酒造りをすることが必要になってきた」、「安定供給が出来れば、県産米にスイッチして行く」と話す山梨銘醸株式会社(通称‥七賢)の北原兵庫社長(57)は、地元産の米を使った酒造りを推進している。
「今年に入って全国的に日本酒の販売が、下げ止まりになってきていると感じる。首都圏などでは、焼酎の需要が落ち着いてきており、都内では、日本酒の出荷量が増えてきた」と日本酒に対する風が少しずつ変化してきているという。
地元の米に着目
「本物指向によって、米の原料がどこ産であるとか、食の安全も日本酒に対して厳しく見るようになってきた。この声に応えられるよう県産米が増えている」と話す。
七賢の酒は、他県から酒造りに適した米を仕入れて生産するのが主流だが、地元で生産する酒米づくりにも力を入れる。
「山梨の米は、食べる米としてはおいしいが、対外的なブランド力があるわけではないし、減反政策が生産者の意欲を下げさせた」といい、「農業法人化した集団的な組織によって、(米生産の)採算性が出てくるのではないか」と市内で活動する農業法人の安定供給に期待を寄せる。
県産米への取り組みは十五年前から行っているが、特等米として品質を維持するのは苦労があり、「買い続けているが生産者の高齢化が大きな壁になっている」という。
市内酒米生産者の農業法人の一つに「エナジー津金」があり、現在、十ヘクタールで「ひとごこち」という品種の酒米づくりを行っている。今年の収量は、米俵八百俵を見込み、日本酒一・八リットル瓶に換算すると約五万本に相当するという。
「農家とのパイプを持つことで、農業にも参加しているイメージで酒造りをしている。減農薬の酒米をつくることで、(生産者は)七賢のこういう商品になっているということで、喜びを分かち合える」と話す。
杜氏の保阪良雄さんも「生産者の顔が見え、その苦労も分かるので味に力が入ります」と、地元産米で生産する酒造りを語る。
市内産の「ひとごこち」を使った日本酒は「本醸造」と「純米酒」の二種類。地元の商品として好調な売れ行きだという。
参加型の酒造り
七賢では、十年以上前から「酒造り参加型」として、本社から徒歩五分の場所にある〇・七ヘクタールの田んぼを活用して、酒米の田植え体験と稲刈り体験、そして、限定十二人を対象にした一泊二日の酒造り体験を行っている。
この活動を通して発足したのが〝七賢ファン〟による会で、東京都内で年に四回程度、四季の酒を持っては交流を深めている。「七賢を口コミで広めてくれる私の財産です」と北原社長は笑みを浮かべる。
「『酒造りは農業から』を柱にして、自然の環境で育った米で生産した今年の酒はこうだという自然の味でありたいし、ワインのビンテージのように、また来年に期待して下さいというのがあってもいい」と話す。
見学者6万人
酒蔵の見学には、年六万人が訪れているといわれ、二月の酒蔵開放と八月の来場が最も多いという。「若い女性客が増えてきているし、台ヶ原宿を目がけてくる人も多い」といい、十月中旬には恒例の「台ヶ原宿市」の開催を予定しており、骨董市やクラフト市、地元農産物の販売などで台ヶ原周辺は多くの人出で賑わうことになる。
「日本食が人気になってきている。日本食に合うのは日本酒で、米が体にいい」と北原社長。「今がチャンスだという思いがある。営業努力すればいい時期だろう」と地元産の米を使った酒のブランド化に力を入れている。
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