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美術館を結ぶ“リング”/八ヶ岳ミュージアム協議会会長 松村雅子さん
2009年01月01日

昨年十一月一日から八日まで、八ヶ岳周辺の美術館などで、「第一回アートフェスティバル2008『絵のない展覧会』」が開催された。テーマは「観ること」、「知ること」、「立ち止まること」。
このフェスティバルを企画したのは、八ヶ岳ミュージアム協議会という市内や長野県のミュージアムの関係者が参加している組織。
その会長を務める松村雅子さん(57)は、「五年、十年と続くもので、落ち着いた雰囲気で、八ヶ岳を汚さず、遠くから人を呼ぶだけでなく、地域の人が(美術館に)気軽に立ち寄ることが出来るような地域になればいい」と語る。
美術館ネットワーク
美術館の連携を図ろうという話しは、一九九九年ごろに持ち上がったもので、当時は、清里ミュージアム連絡協議会として発足。美術館の交流を中心にした活動を続けていたが、清里という地域に限定した活動から、広がりをみせはじめ、二〇〇五年から、「清里」がはずれ、「八ヶ岳」が冠につき、広域化に拍車がかかることになった。
そして、「八ヶ岳ミュージアム協議会という名称では、固くて一般の人が入りにくい」として、「リンク」と「リング」を合わせた言葉として、〇七年に「八ヶ岳ミュージアムリング」という愛称が決定した。そのイメージは、八ヶ岳にドーナツ状のリングがスッポリと被さった雰囲気だという。
現在、協議会に加盟している美術館は、二十九施設(市内二十六施設、長野県三施設)あり、今年の春には三十二施設に増えるという。
新たな広がり
今回のフェスティバル「絵のない展覧会」を企画した当初、「参加が難しい」と言っていた施設の中から、「ミュージアムリング」の指輪を作ろうかという話しが浮上。宝石作家の手作り作品が完成した。
「リングはまだ一周していないんです」と指輪を手に取り、「手作りなので、同じ円でも一人ひとり違います。毎年作ることで所蔵品になる」と話し、「こういう参加の仕方もあるんだな」と改めて感じたという。
また、八ヶ岳歩こう会が額縁を持って歩き、八ヶ岳周辺の好きな風景を、その額を通して切り取り、どこでも絵になるという活動を実施。このことがきっかけになり、北杜市オオムラサキセンターも協議会に加わった。
「私の思わなかったネットワークが出来たのはとても嬉しかった」と松村会長は振り返る。
自主運営の可能性
今後の協議会の展開として、補助金に頼らずに自主運営ができる体制作りを考えている。
「ナショナルトラストのグリーンショップって知っていますか」と話しはじめ、「会費運営だけでは難しいが、参加者の中には作家がいるので、一つのものを立ち上げて資金源にしたい」と構想を語り、「ビジネスにはならないかも知れないが、運営資金になれば」と松村会長はいう。
一方、「自分がいる場所を知ることは大切です」と、地域を知ることによって、景観や森林の保全と八ヶ岳の稜線を壊すような建物を建てないなど、「地域に適した規制が出来てもいいのではないか」と話し、「人を育てることにお金を費やす事が必要」とも言う。
「笑いピエロのセリフの中に『自分が楽しまなければ、どうして人を楽しませることが出来るのか』というのがあって、私も楽しそうにしているのが好きです」と笑みを浮かべ、「人間が人間を取り戻す時がきたと思います。自分の出来ることはどこまでなんだろう、という所から入れば何かヒントがあるかも」と語った。
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昨年十一月一日から八日まで、八ヶ岳周辺の美術館などで、「第一回アートフェスティバル2008『絵のない展覧会』」が開催された。テーマは「観ること」、「知ること」、「立ち止まること」。
このフェスティバルを企画したのは、八ヶ岳ミュージアム協議会という市内や長野県のミュージアムの関係者が参加している組織。
その会長を務める松村雅子さん(57)は、「五年、十年と続くもので、落ち着いた雰囲気で、八ヶ岳を汚さず、遠くから人を呼ぶだけでなく、地域の人が(美術館に)気軽に立ち寄ることが出来るような地域になればいい」と語る。
美術館ネットワーク
美術館の連携を図ろうという話しは、一九九九年ごろに持ち上がったもので、当時は、清里ミュージアム連絡協議会として発足。美術館の交流を中心にした活動を続けていたが、清里という地域に限定した活動から、広がりをみせはじめ、二〇〇五年から、「清里」がはずれ、「八ヶ岳」が冠につき、広域化に拍車がかかることになった。
そして、「八ヶ岳ミュージアム協議会という名称では、固くて一般の人が入りにくい」として、「リンク」と「リング」を合わせた言葉として、〇七年に「八ヶ岳ミュージアムリング」という愛称が決定した。そのイメージは、八ヶ岳にドーナツ状のリングがスッポリと被さった雰囲気だという。
現在、協議会に加盟している美術館は、二十九施設(市内二十六施設、長野県三施設)あり、今年の春には三十二施設に増えるという。
新たな広がり
今回のフェスティバル「絵のない展覧会」を企画した当初、「参加が難しい」と言っていた施設の中から、「ミュージアムリング」の指輪を作ろうかという話しが浮上。宝石作家の手作り作品が完成した。
「リングはまだ一周していないんです」と指輪を手に取り、「手作りなので、同じ円でも一人ひとり違います。毎年作ることで所蔵品になる」と話し、「こういう参加の仕方もあるんだな」と改めて感じたという。
また、八ヶ岳歩こう会が額縁を持って歩き、八ヶ岳周辺の好きな風景を、その額を通して切り取り、どこでも絵になるという活動を実施。このことがきっかけになり、北杜市オオムラサキセンターも協議会に加わった。
「私の思わなかったネットワークが出来たのはとても嬉しかった」と松村会長は振り返る。
自主運営の可能性
今後の協議会の展開として、補助金に頼らずに自主運営ができる体制作りを考えている。
「ナショナルトラストのグリーンショップって知っていますか」と話しはじめ、「会費運営だけでは難しいが、参加者の中には作家がいるので、一つのものを立ち上げて資金源にしたい」と構想を語り、「ビジネスにはならないかも知れないが、運営資金になれば」と松村会長はいう。
一方、「自分がいる場所を知ることは大切です」と、地域を知ることによって、景観や森林の保全と八ヶ岳の稜線を壊すような建物を建てないなど、「地域に適した規制が出来てもいいのではないか」と話し、「人を育てることにお金を費やす事が必要」とも言う。
「笑いピエロのセリフの中に『自分が楽しまなければ、どうして人を楽しませることが出来るのか』というのがあって、私も楽しそうにしているのが好きです」と笑みを浮かべ、「人間が人間を取り戻す時がきたと思います。自分の出来ることはどこまでなんだろう、という所から入れば何かヒントがあるかも」と語った。
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