くらし

ガンダーラの美術を紹介

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長坂町の平山郁夫シルクロード美術館では、昨年夏にオープンした新館の一周年を記念し、十二月十二日まで、「ガンダーラ仏像のふるさとー」展を開催している。

企画展は、「ガンダーラ・コレクション」全四百点の中から、約百三十点が展示されており、仏陀や菩薩像、釈迦の生涯を表した浮彫、当時の人々の装身具などを紹介している。

今月四日に開かれたオープニングセレモニーには関係者約百二十人が出席。白倉政司市長は「地方にいながら本物に触れることができるこの美術館は宝です。一周年記念のこの展示は日本の文化、芸術の振興に大いに役立つはず。多くの人に楽しんで見てもらいたい」とあいさつした。

セレモニーの後、財団法人平山郁夫シルクロード美術館学芸部の前田たつひこさんによる展示の案内があり、参加者はその説明に耳を傾けた。

前田さんは「先入観を持たず、『ガンダーラの美術』として、日本とは違う仏教美術を見てほしい。わかりやすいように作品のキャプションが書かれているので、じっくり読んでほしい。また、平山先生の貴重なガンダーラスケッチも展示しているので、併せて見てほしい」と話した。

さらに、今回は平山郁夫氏の再興第九十三回院展出品作品「祈りの行進・聖地ルルド・フランス」の初公開にあたり、平山美知子館長が絵の解説を行う場面もあった。

「職員が一生懸命準備し、多くの人の協力を得て、この展示が実現できました。美術館を愛するみんなの想いが見る人に伝われば」と平山館長は穏やかに語った。問い合わせは電話32-0225まで。