工藤耀日美術館で巨大な新作を発表

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須玉町の「工藤耀日美術館」では、十一月七日に、新作発表会を行い、「神代桜」の二点と「波と女」という作品がお披露目され、工藤耀日さんによる墨彩画の実演も行われた。

工藤さんは武川町の山高神代桜に惚れ込んで、現在まで山高神代桜をモチーフに、約六十枚の作品を描いてきたが、今回、その集大成として二点の「神代桜」を完成させた。

この作品は、山高神代桜を正面から見た「古櫻」と裏側から見た姿を描いた「山高神代桜」の二点で、どちらも高さが三・六m、幅が八・七mと五・八mという大きな作品に仕上げた。

山高神代桜の全てを表現したいという思いから表側と裏側の二枚を描いたという工藤さんは、「神代桜の美しさを永久に残したいと思った。実際はこれほど花や枝は多くなく、書き足してしまったので、タイトルを『古櫻』とした。裏側から描いたものは現物にほぼ忠実に描いた」と、話した。

一方、幅四十四mにもなる巨大な作品「波と女」は、分割されて、体育館内の両壁面いっぱいに展示されており、朝から夜までの移り変わりの中で、波と女性がダイナミックに表現されている。

もう一つの新作である「波と女」について、工藤さんは「私の内側から生まれてきたものを表現した、私の本当の創作。一枚では描ききれなくて大きくなってしまった」といい、「両作品は一年がかりで取り組んだ。この体育館を提供してもらえたからこそ完成できたので、地域の人たちに感謝している。これからもこの増富の自然の中で良い作品を生んでいきたい」と、話している。

墨彩画家の工藤さんは、平成十六年に須玉町に移住し、旧増富中学校校舎をアトリエとして創作活動を行っており、昨年から、工藤耀日美術館として、入館無料で開放している。