三大霊峰の一つ御嶽山に挑んだ。
田ノ原天然公園の遊歩道を直進し大江観音の前を過ぎて樹林帯に入る。登山道は枕木の階段で昨日までの雨のせいか足場が悪い。金剛童児まで登ると視界が開けた。周りの樹木や草花は既に晩秋の感じで紅葉も過ぎており、ナナカマドの実も萎びている。八合目の避難小屋を通過して更に九合目の一口水の水場に到着し、水の出は細いが口に含み一息入れる。
さらに上を目指し王滝奥の院にやっと着く。参拝の後更に上を目指す。八丁ダルミの斜面には、御岳信仰独特の歴史を感じさせる拝殿などあり信者が読経している姿が見受けられ、蒸気が噴出して硫黄の臭いが漂う様は、今活火山の真只中にいることを改めて痛感した。
山頂に立ち奥社に参拝をすませた。古来修験道屈指の霊峰である。御岳大神（三体）が祀られている。噴火口越しに望む二ノ池は日本最高位の二九〇五㍍にある高山湖で、マリンブルーに輝いていた。三六○度の絶景を堪能して下山した。再度時季を変えて挑戦したい山である。
（市後崎長輝）
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