くらし

白州町の山梨銘醸で恒例の蔵開き

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七賢の酒造りと日本酒の魅力を多くの人に知ってもらおうと、白州町の山梨銘醸株式会社(北原兵庫社長)では、今月13日から「第32回七賢酒蔵開放」を行っている。

初日には、県内外から大勢の日本酒ファンが訪れ、甘酒が振る舞われたほか、職員による製造工程の案内や工場内部の見学に参加したり、七賢の30種類の日本酒が試飲できる「きき酒コーナー」で、今年の新酒を味わった。

また、当日は、純粋日本酒協会主宰のきき酒コンテストで30回以上名人に認定され、「永久名人」として表彰された日本酒輸出協会の松崎晴雄会長による「日本酒講座〜日本酒の魅力と料理との相性について語る〜」が初めて催された。

冒頭で、北原社長は「日本酒を理解してもらおうと、講座を初めて企画しました。先生の話しを参考にして、日本酒のおいしさを再発見してもらい、和食と日本酒のマッチングを楽しんでください」とあいさつした後、松崎会長は、日本酒の種類ときき酒のポイントなどを説明。日本酒の魅力について、「季節性があり、飲む温度帯が幅広く、香りや味のバラエティが豊か。いろいろな料理に合うので、楽しみ方のバリエーションが幅広い」といい、きき酒の上達法として、「記憶力と表現力が大切」と語った。

講座では、「絹の味」「美吟微吟」「酵母のほほえみ」「向秀」「天鵞絨の味」の5銘柄に、大根の煮物、鮭の麹漬け、黒豆などの5種類の料理が提供され、「自分の感情を働かせながら、感じたままを自分の言葉で表現してください」という言葉に、参加者20人は実際に香りを嗅いだり、味わったりして、きき酒を行った。

「料理と一緒だとお酒のまた違う一面がわかる。日本酒と料理のベストマッチを探すのもおもしろい」と松崎会長は語り、最後に、中屋伊兵衛の原酒が出され、参加者は日本酒の奥深い世界を楽しんだ。

一方、敷地内の慶応蔵では、市内在住の作家10人による「蔵開きクラフト10人展」が開催されており、「日本酒に合う器」をコンセプトに、陶芸やガラス、木工などの作品が並んでいる。

酒蔵開放は今月21日までで、期間中は約1万3000人の来場が見込まれている。問い合わせは電話35-2236まで。