くらし

田崎悦子さんが北杜で未来のピアニストを育成

八ヶ岳南麓の豊かな自然の中で若者の音楽的な感性を育もうと、世界で幅広く活躍しているピアニストの田崎悦子さん(高根町在住)は、毎年3月に「Joy of Music 2010 in 八ヶ岳」(以下:JOM)を開催している。

今年で9回目を迎えるJOMは、高根町内のホテルを会場に7泊8日のピアノ合宿を行うもので、オープンレッスやスペシャル・イヤートレーニング、アンサンブルなどがあり、自然散策や農業体験も組み込まれている。今年は12歳~19歳のピアニストを志す若者12人が全国各地から集う。

24日には、明野町の社会福祉法人緑樹会が運営する知的障害者授産施設グリーンヒルホーム(石井理恵子代表)で受講生がコンサートを行うほか、27日には長坂で合宿の成果を発表するチャリティーコンサートの開催を予定している。

田崎さんは、「今年は初めて福祉施設でのコンサートを行うので、内容の濃い楽しい合宿になるでしょう。生徒たちは、音楽的な技術だけでなく、人間としても成長できると思う」といい、「生徒たちが全身を使って音楽を届ける姿を地元の子供たちに見てもらい、感動を共有して、お互いに刺激を与え合いたい。この音楽活動を地元に浸透させて、この北杜市から世界に発信させていくことで、地域が元気になれば」と話している。

チャリティーコンサートは、今月27日の午後2時開演で、会場は長坂コミュニティ・ステーション。田崎さんも連弾で特別演奏をする予定。入場料は高校生以上が1000円、中学生以下は無料、予約は不要。また、JOMのオープンレッスンも大人は1000円、中学生以下は無料で聴講が可能。問い合わせは電話48-3255まで。