できごと

甲陵生がフィールドワークの成果を発表

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フィールドワークを通して研究した成果を発表する「探求学習発表会」が、10月2日、市立甲陵高等学校(小林博之校長)で開催された。

同校では、2年生の生徒119人が総合学習の一環として、地域をテーマにした探求学習に取り組んでおり、今年初めてフィールドワークの成果を発表する機会を設けた。

生徒たちは、「高校生の途上国貢献」や「日本語教育の理論と実戦」、「八ヶ岳南麓に生きる〜八ヶ岳の高山植物」、「北杜市ブルーベリープロジェクト」、「北杜市内の自然を利用する木工アートづくり」など、国際的なものから地域に密着したものまで20のテーマに分かれ、企画、調査を行った成果を発表した。

「北杜市周辺の地形分類図・リスク(ハザード)マップを作成しよう」をテーマに掲げた生徒たちは、「フォッサマグナ」を中心に地形分類を行い、地図化することで、地形学的な視点から地域を見つめる方法論を学び、地形的・人為的な危険情報を図化することで災害対策のソフト防災の手法を身に付けることを研究目標に掲げた。

生徒たちは、地形分類図の作成やアンケート調査による地震災害に対する意識調査、フィールドワーク調査を実施し、ハザードマップを作成したことを発表し、「アンケートでは、ISTL(糸魚川—静岡構造線)や自宅近くの活断層の存在を知っているかどうかは、居住地域の違いによって意識の差がみられた。自宅周辺の危険個所や住んでいる地域の過去の地震について知っている人が少なかった」として、「今回の発表を参考に、地震災害に対する意識の向上のつながればと思う」と感想を述べた。