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波己曾山

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季節をかえて再度、挑戦してみたい「奇岩三景・妙義山」関東ふれあいの道。

妙義山の古名は、「はこそやま」といわれ、山麓の村々には、「波己曾(はこそ)神社」が祭られてあり、いつの頃に「妙義山」と変化したのか、由来は不明である。

妙義山には、「後醍醐天皇」に仕えた、華山院近衛長親卿が、波己曾といわれたこの地に住み「明魏(みょうぎ)」と改名したとの説もある。

由緒ある妙義神社に参拝して、緩やかな坂道を登れば、洋歯植物が繁茂し、スギやヒノキの大木が迎え、心洗われる思いがする。

岩壁の巨岩にケヤキの大木が巨根をがっちりと食い込ませて仁王立ち。見晴らし台に登れば関東平野は遥か眼下に広がり、一見の価値はある。

自然の成せる技か、路傍には「本読み僧」(自然岩が造形美で僧に変身の姿)。紅葉はブナやカエデが何れ劣らぬ色合いを競い、晩秋を惜しむかの様に、奇岩・石門を化粧して圧巻である。

山旅の季節が近づいて、心身ともに「若葉香る新緑が待ち遠しい」。(長十)