くらし

ブラックライト作品展示。被災者支援も呼び掛け

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小淵沢町の中村キース・へリング美術館(中村和男館長)で、三月十九日から「キース・へリング〜バイブルの無い教会〜」の展示がスタートした。

今回の展示では、「考える部屋」、「胎動の空間」、「希望の部屋」という三つの空間を設定し、「考える部屋」は、暗い空間の中央に椅子が置かれ、瞑想など、自由に利用してもらうことにしている。

続く「胎動の空間」では、「ディ・グロー・ペインティング」というタイトルで、幅一・四メートル、高さ約三メートルの作品を中心に、「受胎告知」作品が展示されている。この作品は、ブラックライト(写真)を当てるとペイント部分が浮き上がるようになっており、希望によって点灯することにしている。

最後の「希望の部屋」は、次の世代に希望をつないでいく空間と位置づけられている。

十九日に行われたオープニングで、中村館長は今回の三つの空間づくりを紹介したほか、東北地方の震災による被災者への協力として、同館を中心にした募金活動と、国外のアーチストへも募金協力を呼び掛けると話した。

このほか、キース・へリングをより身近に感じてもらおうと、フォトフレームによる生前の写真の紹介や昭和五十七年から平成二年まで制作されたビンテージポスター二十三点も展示している。

一方、東北地方太平洋沖地震の募金協力として、同館が運営するインターネットショップから入場チケット八百円(通常千円)を購入した場合、購入金額の全額を被災地に寄付することにしている。

http://pop-shop.jp/  問い合わせは電話36-8712まで。