できごと

フィリピンの民話をオープニングで披露

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明野町のキャンピカ明野ふれあいの里と須玉町の津金学校、古民家「なかや」などを会場にした「エコアートビレッジ2011」が、五月十四日からスタートした。

今回は、キャンピカ明野で、室内展「森の記憶Ⅲ展」と野外展「自然と共生するアートⅡ展」が行われ、津金学校と古民家なかやで、「種子の記憶Ⅱ展」が行われている。

十四日のオープニングイベントでは、津金学校隣りの大正館で、フィリピンの環境シアターグループ「アナク・ディ・カビリガン(山の子供たち)」を迎えた演劇が披露され、約百人が訪れた。

同グループは、環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」(反町真理子代表)と財団法人キープ協会の交流によって来日が決まったもので、今回来日した「アナク・ディ・カビリガン」は、過去のエコサミットに参加した高校生十六人が参加している。

反町代表は、「NGO活動で植林をしても、植林の理由が分からないために切ってしまう。教育をしなくちゃいけないと思い、心に響く方法として、元々持っていたものを継承しようと演劇になった」と話し、地域に残る民話を発掘して芝居を作った経緯を紹介し、民話をベースにした演劇が披露された。

一行は、十日に来日し、キープ協会で、酪農体験や自然観察などを行ったほか、エコアートビレッジに参加するため、竹を使った民族楽器づくりや米を使った菓子作り、伝統舞踊のワークショップなどを行い、十九日には愛知県の県立大学と多文化共生フォーラムに参加する。