手紙の教室を開催

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手紙の大切さを伝えるチャリティー講座「第二回手紙の教室」が、九月四日に、北杜市金田一春彦記念図書館で開かれた。北杜市ゆめ企画実行委員会(田中一枝代表)の主催。

当日は、「母から子への手紙」や「ビルマの竪琴」、「戦地からの手紙八十通」の朗読をはじめ、東北地方の復興を支援する曲「東北に春よ来い!」の披露、元金田一春彦記念図書館長の小林是綱氏と、金田一春彦ことばの学校校長の金田一真澄氏を迎えた講義を行った。

小林氏は、三月十一日の地震で、宮城県の仙台駅で被災した経験に触れ、仙台駅前で録音したというけたたましいサイレンの音を聴かせ、「全国から集まった消防車と救急車が、延々と走っている。仙台沖の救援に向かうものでした」と、地震当日の様子を語り、自らの経験と人の心の温かさを紹介した。

また、家族と連絡も取れない状況のなか、知人と数秒間だけ会話ができ、知人は、その内容をツイッターでつぶやいたことで、救出の手が届いたことなどを述べ、山梨に戻ってからの支援活動を話した。

続く金田一氏の講義では、「心にのこる手紙」をテーマにして、「二十年前に、私に『欲しい物はないか』と聞いてきたので、寺田寅彦全集が欲しいと思った。父もこの全集で随筆の勉強をしていた」と、当時の会話を語り、寺田氏の生い立ちや全集の中の書簡と花物語の「栗の花」を紹介した。