くらし

明野町に野菜生産工場が完成

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市内明野町で建設が進められていた株式会社村上農園(本社:広島市)の新生産センターが完成し、十一月十五日に竣工式が開かれた。

同社はスプラウト(発芽野菜)の生産を行っており、今回完成した生産センターは、九番目の植物工場で、「豆苗(とうみょう)」の生産を中心に行う。豆苗の生産能力は、月産二百万パックで、今回のセンターの完成で、他の生産工場と合わせ、最大四百万パックの供給が可能になるという。

完成した生産センターは、敷地面積約五万六千平方メートルに、建物約一万三千平方メートル。総事業費は約十五億円。全自動ムービングベンチシステムを日本で初導入し、豆苗栽培ラインの自動化を実現しているほか、複層フィルムを利用した省エネ効果とパッド&ファンという水の蒸発を利用して空気の温度を下げる強制換気システムを導入し、環境に配慮した工場になっている。

記者会見で村上清貴社長は「ミネラルウォーターの水資源が豊富で、澄んだ空気、日照時間日本一と交通のアクセスも良い」と明野町に新工場を建設するきっかけを話し、「食べ方の提案も含め、世の中に(豆苗を)広めていきたいと思います」と語り、平成三十年に、月産八百万パックの生産を目指すという。

新生産センターの本格稼働は、十二月一日からを予定しており、東京都や千葉県、埼玉県などを中心に豆苗を販売することにしている。