くらし

平山弥生さんが、創作絵本を寄贈

園児に伝わる優しい言葉で表現しようと思い綴った創作絵本「いちりんの花」(文・平山弥生、画・平山美知子)が完成し、二月二十八日、「子どもたちの教育に役立ててほしい」と平山弥生さんと平山美知子さんの二人が市役所を訪れ、二百冊を寄贈した。

「いちりんの花」は、B5版三十二㌻で、価格は千三百円(税別)。講談社より出版した。絵本では、広い宇宙に誕生した地球に一輪の花が咲いて、大地に広がり、人類の歴史が重ねられた希望と再生の物語になっている。

この絵本は、故平山郁夫氏の長女で、詩人の弥生さんが文を書き、平山郁夫シルクロード美術館館長で母親の美知子さんが版画絵を担当。美知子さんは、夫の郁夫氏が「私が死んだら、また絵を書いてほしい」という遺言もあったことと、「表紙の一輪の花くらいなら描けるわね」と版画絵を書き始めたのがきっかけになり、二人の思いが一冊にまとめられている。

市の教育委員会では、保育園や小学校などの図書コーナーに置いて、広く子供たちに読んでもらうことにしている。