くらし

博物館で、ピアニストが生演奏

高根町清里のオルゴール博物館ホール・オブ・ホールズで、通常行われているオルゴール演奏会に、四月一日からピアニストによるピアノ生演奏が加わった演奏時間が設けられ、音楽鑑賞の新たな楽しみ方を提供している。

ピアノの生演奏に出演しているのは成尾亜矢子さんと平沢真希さんの二人で、日頃の演奏活動の空いた時間を利用して、ホール・オブ・ホールズで音楽や曲の歴史など、季節に合わせた内容を紹介する。

四月一日の初日は、成尾さんがステージに立ち、オルゴールが育った時代背景を紹介しながら、ヴィバルディーの「春」や「小犬のワルツ」、「トルコ行進曲」などを、オルゴールとピアノ演奏を交互に行い、曲に込められた作者の思いを伝えた。

昨年のクリスマスコンサートをきっかけにホール・オブ・ホールズでの演奏を決めたという成尾さんは「毎日違うお客様を迎えるので、オルゴールを輝かせて自分も輝かせ、お客様も光らせることをやってみたい」と話している。

萌木の村株式会社の舩木上次社長は、「知識や経験、そして愛がなければ(価値を)伝えられない」とオルゴールの演奏とピアノの生演奏という新たな取り組みを紹介する。

この演奏会は、一人年間百五十日を担当し、三百日の演奏を予定している。また、演奏は一日二回〜三回で、詳しい内容は、☎48・3535まで。