できごと

中部横断道反対、別荘所有者に説明会開く

中部横断自動車道の建設について別荘所有者には計画が知らされずに進められている現状から、情報を共有し、道路建設計画に対し「反対」の意思表示を明確にしようと「北杜市別荘所有者の会」(今井英夫代表)の呼び掛けによる道路計画の説明会が、八月十一日に大泉町のいずみ活性化施設で開かれた。

当日は、別荘所有者など約百五十人が集まり、中部横断自動車道が八ヶ岳南麓を通過することに反対する「中部横断自動車道八ヶ岳南麓の会」や「レインボーの会」、「八ヶ岳南麓を通る中部自動車横断動に反対する湧水地区の会」が出席してこれまでの経過を説明した。

冒頭のあいさつに立った今井代表は「別荘の人に何の話しもなかった」と国土交通省に対し、「別荘所有者にも(計画を)知らせることを強く求めた」と語った。

続いて、中部横断自動車道計画は二十年ほど前から噂がでていたことや、平成二十三年二月に第一回目のアンケート調査が実施されたが、アンケートの配付が自治体加入世帯のみだったことと、第二回アンケートの実施について、市内の反対活動として進めている看板設置が百カ所とステッカーの配布が二千枚になっていることも報告された。

また、七月八日に長野県南牧村で行われた中部横断自動車道建設に関する意見交換会の様子などが紹介された。

質疑応答では「なぜこのルートなのか、国交省から明確な回答がない」や「別荘所有者は東京にいる人が多いので、国に直接働きかける」などの意見が交され、今後の活動について検討が行われた。

今井代表は「別荘所有者の連絡が難しい」と話し、会場に集まった別荘所有者との情報共有の進め方として、電子メールや電話を使った連絡網の整備を進める予定でいる。

八月二十五日には、大泉町のいずみ活性化施設を会場にして、座談会「中部横断道路建設反対について錦織弁護士からのアドバイス、今後の進め方」が予定されている。午後五時開会。

問い合わせは電話090-2676-3366(今井)まで。