くらし

宇宙を旅した桜の挿し木に挑戦

宇宙遊泳した武川町山高の神代桜(エドヒガンザクラ)の種から平成二十二年に発芽し、昨年四月に、二年目で花を咲かせ「開花までに七年くらいが必要なのに」と周囲を驚かせた神代桜の子桜は、三年目の今年も可れんな花を咲かせ、高さ二・五㍍ほどに成長した。

成長と共に枝が広がり、手入れのためにせん定を予定していたが、せん定した枝を処分するのであれば、挿し木に挑戦して、桜の数を増やしてみようと、六月八日、挿し木づくりの挑戦が始まった。

挿し木に挑戦するのは、神代桜を種から育てる活動を長年続け、宇宙から戻った種の発芽に成功した武川町在住の三枝基治さん(63)で、「根を出す確立は百分の一にも満たないと思う」と話すが、造園に詳しい知人の協力で、今回試験的に行うことを決めたという。

計画では、せん定作業で切り取った枝を十五㌢ほどに切り、専用の苗床で二百本ほど育てる予定。「一本か二本育てばいいですね」と三枝さんは話している。