くらし

南アルプスについて、現地巡って学ぶ

今年六月にもユネスコエコパークの登録が決まる南アルプスの魅力を紹介する「南アルプス学講座」の野外編が三月二十二日に開かれ、約四十人が参加した。南アルプス世界自然遺産登録山梨県連絡協議会の主催。

南アルプスの自然環境を学ぶ講座には、山梨県立大学の輿水達司特任教授とNPO法人山梨の自然と災害を考える会の小林寿夫理事長を講師に迎え、バス移動で長野県南牧村平沢や市内の上教来石、尾白川などを巡った。

当日は、平沢峠に到着した一行は、南アルプスを望み、フォッサマグナと糸魚川─静岡構造線について、明治時代に来日したドイツ人地質学者のエドムント・ナウマン氏が、南牧村に宿泊してフォッサマグナの存在を発想したことを紹介した。

このほか、白州町の上教来石の湖の堆積物、尾白川の花こう岩、七里岩の韮崎岩せつなだれなどが説明された。