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今年の夏は日照不足や豪雨などの話題が続き、楽しみにしていた注目の天文現象、部分月食は厚い雲によって月の姿は見られずに終わり、三大流星群のひとつペルセウス座流星群に至っては、ピークだけでなく、前後の数日も惨敗。夏休み中の課題や自由研究に星空観察を予定していた子供たちには、さぞかし大変だったことでしょう。

さて、昨年より活動が始まった星見里(ほくと)の会では、定期的に星空についての知識を深めるための機会として、勉強会と屋外での星空観察会を行っています。勉強会とは言っていますが、メンバーが持ち回りで講師となって様々な視点から星空を掘り下げるスタイルなので、身構えなくて大丈夫です。

7月20日は私が講師でした。夏の星空案内と天の川銀河についてのレクチャー、晴天であれば星空観察といった内容です。この日は気温もずいぶん上がり、夕方から南風とともに雲が増えていく気配の空模様で、雲の流れが読めません。急きょ勉強会前後に2本立てで観察会をしようという計画に変更です。

午後7時30分、さっそく室内の勉強会用の準備を進め、会場入り口では望遠鏡を出してスタンバイ開始。薄明りの南西の空に明るい木星に望遠鏡を向け、勉強会参加者に「望遠鏡で木星が見えています。天気の持っている間に覗いてください」と声をかけました。

また、勉強会終了後も雲が多いなかではありましたが、見ごろを迎えた土星は、環の広がっている姿に感激の声が上がりました。みんなで話をしている間に、頭上に輝く七夕の星も雲の中に消え、ギリギリ間に合ったという安堵感に包まれました。

私の星空観察のスタイルは、一人の時間として星空と向き合うこと、星景写真を撮りに行くときもやはり単独行動になってしまうことがどうしても多くなってしまいます。時には賑やかな雰囲気のなかで、友人とともに星空を眺めたくもありますが、北杜市内では天文に関する情報はすぐに得られる便利な時代でも、光学機器についてのリアルな声やアドバイスについては、うまいこと集まらないものだと痛感しています。

ここ数日、北杜市エリアの朝晩は肌寒く感じられる日も増えてきました。そろそろ澄んだ空のコンディションで、存分に星空観察がしたいものです。振り返れば7月の勉強会では貴重な星空を眺めることができ、良い思い出となりました。

(文:武井咲予)

〈最終回〉


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