できごと

ドイツ文学翻訳家・池田さんが記念講演、県母親大会

第60回山梨県母親大会が、9月10日、須玉町の須玉ふれあい館で開催され、ドイツ文学翻訳家で作家の池田香代子さんを迎えた記念講演や、政治、福祉、教育などをテーマにした意見交換会が行われた。

この母親大会は、「生命を生みだす母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」をスローガンに掲げ、女性の立場から、さまざまな社会問題について考え行動することを目的に開催しているもので、同実行委員会が主催。

当日の記念講演のテーマは、「長い道のりを楽しく歩くために」で、約310人が参加した。池田さんは、第二次世界大戦中のナチス・ドイツの強制収容所の実態ついて、実際にあった事件や同時代を生きた「夜と霧」の著者のヴィクトール・E・フランクルに触れながら、説明。

ナチス時代に起きた出来事は、現代社会にも通ずる部分があるといい、今こそ、全体主義などをテーマに思索したドイツ出身の政治哲学者ハンナ・アーレントに向き合うべきであり、「現代を生きる私たちは、全く新しい何かを始める力があることを忘れず、人を信じることが大切」と語った。

午後からは、食の安全や太陽光発電に関わる諸問題、教育、政治など、多岐にわたった7つのテーマを設け、参加者が自由に討論した。

 

 

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