できごと

金田一氏、平山氏のデジタル資料の活用

国語学者の金田一春彦氏と平山輝男氏の方言に関する貴重な資料を収蔵している「金田一春彦記念図書館」では、収蔵資料を広く公開するためデジタル化事業に着手し、8月31日からインターネットを使った一般公開をスタートした。

この事業を記念し、10月8日、大泉町の大泉総合会館で「金田一春彦記念図書館デジタルアーカイブ公開記念シンポジウム」が開かれ、金田一氏と平山氏にゆかりのある東京大学の上野善道名誉教授や大分大学の日高貢一郎名誉教授、国学院大学の久野マリ子教授などが参加した。

当日は、インターネット公開サイトの活用方法の紹介をはじめ、上野名誉教授による記念講演では、金田一氏と平山氏がどんな方法で、方言を調査してきたのか、生の音声が残る録音資料の重要性を伝えた。

続くシンポジウムでは、金田一氏と平山氏のエピソードを中心に、身近で見てきた両氏の様子、2人の関係性などが垣間見える出来事を紹介し、パネラーの小林是綱氏は、大泉村に図書館ができるまでの当時の経緯を語るなど、公開資料が研究資料として重要な位置付けにあり、利用が呼びかけられた。

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