景観改善による経済効果WS開催
11月10日、長坂町の三分一湧水館を会場にして「来たくなる景観〜景観改善による経済効果〜」と題した八ヶ岳南麓風景街道・ワークショップ2015が開かれた。八ヶ岳南麓風景街道の会(小林伸一代表)の主催。
第1部の講演では、県の美しい県土づくり推進室の渡辺智彦さんを講師に迎え、身延町の景観形成モデル事業として行われた「身延山門内商店街」の取り組みが紹介された。
モデル事業では、平成23年12月身延山門内整備に関する勉強会が始まったことや事業導入に伴う意見交換、まちが目指すビジョンづくり、地域説明会など約2年を費やして事業に着手し、今年3月に完了した。
門内商店街は、20店舗で、「和風」をテーマに統一感を目指すことになり、「のれん」や「木の看板」、「格子」の中からどれか一つを行うこととし、実施率90%によって、新旧の町並みの変化と商店主の意識の変化を説明。
渡辺さんは「『店舗がきれいになったので、心機一転して新たな気持ちで商売に取り組むようになった』というアンケート結果が一番うれしかった」と率直に語った。
第2部のパネルディスカッションでは、県立山梨大学国際政策学部の箕浦一哉准教授をコーディネーターに、全国観光圏推進協議会の小林昭治会長、清里観光振興会の小林勉会長、エジソンの会の小池英幸会長、地域おこし協力隊の池田恭務さんなどをパネラーに迎え、身延山門中商店街の取り組みや住民の合意形成について、パネラーが地域で取り組んでいること、思っていることなどを紹介した。
また、来場者との意見交換では、太陽光パネルやのぼり旗の問題点が上がり、住民合意の中でのルールづくりやソーラーに手を出さずに森林資源を生かす検討、住民発議の町づくりなど、経済や商業、観光の視点から、自然環境や町並み、景観などについて意見を交わした。