「能」の楽しさを伝える公演開催
nagasaka
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約400年の歴史があるといわれている日本の伝統芸能「糸あやつり人形」の芝居が、11月9日、須玉町の津金学校で開催され、親子連れなどの約60人が参加した。
当日は、宮沢賢治の創作童話「雪わたり」が上演され、須玉町下津金に住む人形作家・田中翠さんが手掛けた約10体の人形が登場。
尺八やインディアンフルート、ジャンべなどの生演奏が舞台の雰囲気を盛り上げるなか、5人の黒衣が糸あやつり人形や抱き人形を使って、キツネの幻燈会に招待された子供たちと子ギツネたちの交流を演じた。
喜びを歌と踊りで表現するなど、ミュージカル要素も取り入れた内容で、観客は、まるで生きているかのように動く人形を興味深そうに見つめていた。
この芝居は、かつて「江戸糸あやつり人形」の劇団に所属していた人形遣いの持留ヨハナさん(高根町)と俵木三枝子さん(長野県伊那市)が企画。市内の子供たちや演奏家、ダンサーなどが協力して、舞台をつくりあげた。
芝居を見た伊久美麦帆さん(白州小6年)は、「人形の動きが自然ですごいと思った。音楽も生演奏でよかった。あんな風に動物と仲良くなれたらいいなと思った」と話した。
12月7日に、同町下津金の古民家なかやでも開催する予定で、午前11時から。参加費は1500円(子供500円)で、津金地域の住民は無料。問い合わせは☎20・7100まで。