できごと

高山さんが「白寿写真展」

90歳から写真を始め、地域の自然風景や動植物を撮り続けている須玉町上津金の高山よしのさん(99)が、同町の津金学校で初の個展「津金のよしのばあば 白寿写真展」を開催している。

高山さんは、12年ほど前に息子と神奈川県横浜市から須玉町に移住。家は林や田んぼに囲まれ、集落から少し離れた場所に位置するため、「ひとり寂しくないように」と息子からデジタルカメラをプレゼントされたことをきっかけに写真を撮り始めた。

好奇心旺盛という高山さんは、「基本的な操作だけ教えてもらい、すぐに写真を撮るようになった。なんてことない景色も面白く、美しく見えるようになった」と、常にカメラを持ち歩き、これまでに約7000枚の写真を撮り溜めてきたという。

今回の写真展は、5月で99歳の誕生日を迎えたことを記念して企画。四季折々の自然や花、生き物などをこだわりの角度から切り取った写真を245点展示している。

3匹のトンボが花に止まる姿を写した作品は、「近くを飛んでいるトンボが全て花に止まるまで長い時間じっと待った」と説明。天気の移り変わりでダイナミックに動く雲や太陽で輝く氷柱、緑豊かな田園風景のほか、カーブミラーに映る自分の姿を写した作品など、日常を楽しむ作品を紹介している。

高山さんは、「気候や季節の変化で毎日風景は違って見える。津金地域は、よりその変化を感じることができ、人情味にあふれてとても魅力的な場所」と語り、「何かを始めるのに年齢は関係ない。写真を見て少しでも楽しんでもらえたらうれしい」と話している。

同写真展は、7月19日まで開催している。休館日は水曜日で、入館料は200円(小中学生は100円)。

問い合わせは☎20・7100まで。