できごと

宇宙桜の子桜の花弁が10枚?

長坂町小荒間の八ヶ岳泰雲書道美術館(柳田青蘭館長)に植えられている宇宙神代桜の子桜が、開花し、「花弁が10枚ある」と関係者を驚かせている。桜守の三枝基治さんは「神代桜の子桜はエドヒガンザクラなので、とても不思議です。初めて見ました」と話している。

同美術館のスタッフ岡部梨華さんによると、書道教室の生徒が4月30日に桜の花が一輪咲いていることに気がつき、その花びらを数えて見ると10枚あり「まるで小さなシャクヤクのよう」と驚きは隠せない。

この桜は、2008年、国際宇宙ステーション「きぼう」に滞在した山高の神代桜の種から発芽した宇宙桜の種から育った子桜で、同美術館では2019年3月25日に植樹し、「天鷹(てんよう)」と名付けて育てている。

植樹した年の5月には、2輪ほどの花をつけ、その後は毎年十数輪の花を咲かせていたといい、今年も4月12日に開花して十数輪の花が咲き、葉桜になっていた。しかし、4月30日に来館した生徒が、花びらの枚数が多い桜の花が咲いていることを発見した。

桜守の三枝さんは、「葉桜になってから開花することも珍しいこと」といい、岡部さんは「今年の桜の開花は4月12日ころで、昨年よりも花の数が少し多い程度だった」、「来年も同じ桜が咲くのか楽しみです」と話している。

問い合わせは☎32・6277まで。