韮崎市内在住の外国人が110番通報の使い方学ぶ
甲斐警察署は、1月10日の「110番の日」にちなみ、韮崎市在住の外国人を対象に正しい110番通報の使い方を学んでもらおうと、8日にJR韮崎駅前の韮崎交番で「110番講習会」を開いた。
この講習会は、外国人が事件や事故に遭遇した際、日本語に自信がなくても安心して警察に110番通報ができるようにと企画されたもので、当日はベトナムやペルー出身の外国人3人が参加。同交番の矢崎年秀所長が事件や事故に遭ったり、目撃した場合には110番通報することを説明した。
模擬体験では、車上荒らしを目撃したことを想定し、110番通報で場所や状況、犯人の特徴などを細かく確認。警察官に日本語で伝えることが不安でも通報をすることで通訳を通して内容を確認できることも紹介した。
また、財布やスマートフォンを落とした場合は、110番通報ではなく、近くの交番や警察署に連絡するか、直接訪れるように紹介し、交番に行けば外国人に対応した「コミュニケーションボード」が用意されており、遺失物の届け出ができることを学んだ。 参加した本町在住のベトナム人のドーヴァン・ロイさん(23)は、実際にヘルメットを紛失した経験があり、交番に相談できなかったといい、「110番や相談の練習をして、慣れることができた。今日は勉強になりました」と話した。
矢崎所長は、「外国人が犯罪や事故に遭遇した際、日本語が上手に話せないために110番通報をためらうこともあると思うので、警察で対応できることを紹介できた。署員の対応実務能力の向上にもつながった」と語った。
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