子宮頸がん予防講演会、正しい知識でワクチン接種を
子宮頸(けい)がんのワクチンを自己負担不要で3回接種できる国の施策「キャッチアップ接種」の促進と市民に子宮頸がんの正しい知識を身につけてもらうため、韮崎市は8月4日、「子宮頸がん予防講演会」を韮崎市保健福祉センターで初めて開いた。
この講演会は、キャッチアップ接種の期限が今年度末に迫っていることと、接種の対象になっている市内在住の1997〜2007年度生まれの女性1315人のうち、1回以上接種した人は444人の約34%に止まっていることから企画された。
講演会は、韮崎おはな産婦人科の海部真美子院長を講師に迎え、「ワクチンとがん検診で予防しよう〜子宮頸がん〜」をテーマに講演し、市内から10代〜70代までの女性約50人が参加した。
海部院長は、「国内では年間約3000人の女性が子宮頸がんで亡くなっている」と話し始め、20〜30歳代女性のがんの中で最も多いがんの種類と説明。
また、感染の原因はヒトパピローマウイルス(HPV)といわれるウイルスで、「初期症状がほとんどないため、自覚症状が現れることなく進行していくのが特徴」と語った。
ワクチンを接種することで「発症の可能性を抑えられる」といい、「子宮の摘出や放射線化学療法で妊娠できなくなる人もいる。自分や子供たちのために今できることをしてほしい」と呼びかけた。
清哲町から親子で参加した10代の女性は、「子宮頸がんを知らなかったので、勉強になりました」といい、40代の母親は、「ワクチンの有効性は副反応のリスクを上回ることは分かった。娘と話し合ってワクチンを接種するか決めたい」と話した。
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