冬芽(クルミ科オニグルミ)
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山野草の観察会でミズタマソウを知りました。なんともかわいい名前です。ミズタマソウは湿った林道の端あたりに見られるひざ丈ほどの多年草です。
8月後半〜9月前半頃、白い毛が密集した丸い子房(しぼう)の先に3㍉程度の小さい白い花をつけます。この丸く膨らんだ子房の様子からミズタマソウと命名されたと記載がありました。
確かに丸くてかわいいのですが、何しろ地味で小さい花です。近所に咲いていても見逃しているかもしれません。でも、その地味かわいいミズタマソウがとても豪華に見える時があります。
雨上がりに近づいてみると、丸く膨らんだ子房に雨水がたっぷりたまり、可憐な水玉ができています。写真はその時に撮りました。透き通った水玉が弾んで、踊っているようです。
いままで、知らなかった世界を見たような気がして、はしゃいだ気持ちになりました。
(文・写真 篠原めぐみ)