市制施行70周年を記念し、青学大の原監督が講演

　今年10月に市制施行70周年を迎える韮崎市は、８月11日、記念事業の一環として、青山学院大学陸上競技部長距離ブロックの原晋（すすむ）監督を講師に迎えた「記念講演会」を東京エレクトロン韮崎文化ホールで開き、約６００人の市民が来場した。

　講演のテーマは「なぜ青学大は駅伝強豪校へと成長したのか〜覚悟と挑戦〜」で、原監督は「２００４年の監督就任時、弱小チームを再建するという期待を背負ってスタートした」と語り始めた。

　選手たちの指導で「練習で選手の過去を振り返り、誤りや欠点を指摘するのではなく、未来に向けた改善策を追求する考え方を取り入れた」と説明。

　また、東京箱根間往復大学駅伝競走（通称：箱根駅伝）本戦に33年ぶりに出場を決めるまでの５年間、結果を出せずに解任されそうになったが、「選手たちが自分の指導を認め、引き止めてくれた」と振り返り、部の理念を共有して異なる価値観を認め合い、それぞれが高みを目指す「チャレンジ型運営組織」を築いてきたと語った。

　最後は、「失敗とは何か」と会場に問いかけ、「失敗は現状維持に満足して、行動に移さないこと。輝く未来に向けてチャレンジしてほしい」と呼びかけた。

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