朗読や音楽で戦争の悲惨さと平和の大切さ紹介
戦争の悲惨さと平和の大切さを後世に継承することを目的にした「韮崎から平和を考える」(韮崎市非核平和事業実行委員会主催)が、8月12日、韮崎市民交流センターニコリで開かれ、参加者約30人が平和への誓いを新たにした。
このイベントは、2014年から8月15日の終戦記念日前に行われているもので、今年は「朗読と音楽のつどい」をテーマに戦争に関連した文学の朗読劇や演奏会、ウクライナ支援を行っている団体による現地報告が行われた。
当日は、市民団体「朗読・表現さざなみの会」のメンバー7人が「石臼の歌」(壷井栄作)をギターの生演奏をバックして情感豊かに朗読し、演奏会では、長野県で音楽講師を務める太宰文緒さんがロシア軍の爆撃で亡くなったウクライナの知人のために作曲した「エマとトンコさんへ」など4曲を披露した。
また、演奏の合間には一般社団法人戦災復興支援センター(東京都)の長尾彰代表理事が昨年6月にウクライナ西部ウブドなどに行き、支援活動に参加したことを紹介し、「世界中から支援物資は届いているが、届け先が決まっていない状況で、ウクライナの友人など、物資を届けられるところから届けるようにしていた」と現地の様子を紹介した。
神山町から参加したという下平長子さん(78)は、「朗読を聴いて、父が戦争の話をしてくれたことを思い出した。ウクライナの話では、現地でしか分からない状況を知り、どんな協力ができるか考えさせられた」と話した。
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