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11月27日の任期満了に伴う北杜市長選挙の投開票が11月17日に行われ、元県議で新人の大柴邦彦氏(66)が初当選を果たした。得票数は1万1531票で、現職の上村英司氏(54)に962票の差をつけた。新人の猪原弘子氏(53)は、4344票だった。
当選の一報を受けた大柴陣営の選挙事務所からは歓声が響き、大柴邦彦氏は「4年前あのような結果になってしまったが、ここにいる多くの皆さんに支えてもらい、今日を迎えることができた」と感謝の言葉を述べた。
また、「多くの人の絆でしっかりと結んだ結果が今日のこの勝利だと思っている。この絆を基本姿勢に、必ず北杜の未来を豊かに、そして安全、安心なまちをつくっていく」と決意を語った。
当選後の囲み取材では、「最初に取り掛かるのは、保育料の第一子からの無償化、給食費の完全な無償化、がん検診の助成、75歳以上の後期高齢者の人間ドックへの助成などで、できるところから行っていきたい」と話した。
一方、上村陣営では、落選の報告が届くと重い雰囲気に包まれ、上村英司氏は「市民に幸せを実感してもらえるために一生懸命尽くしてきたが、評価されなかった。私の不徳の致すところ。多くの皆様に支援していただき、本当に感謝しかございません」と集まった支援者に頭を下げた。
また、囲み取材では「4年間、やってきたことを訴えかけてきたが、届かなかったということと、公務の合間の活動がしにくく、思いを浸透させることができなかった」と敗因を語り、今後については、「政治活動や4年後の市長選についても白紙。何も考えていない」と述べた。