韮崎大村美術館でギャラリートーク
韮崎大村美術館で開催している洋画家・佐野智子氏(1925~94)の企画展「生誕100周年記念『佐野智子とその仲間たち』」に関連して、堀内洋子副館長によるギャラリートーク「先生とわたし」が、4月13日に開かれた。
この企画展は、山梨県内で女性画家のリーダー的存在だったといわれる佐野氏の初期から晩年までの油彩画や水彩画17点をはじめ、佐野氏との関りが深かった洋画家の竹田春子氏や堀内副館長などの作品6点も紹介している。
講師の堀内副館長は、高校時代に佐野氏から油絵の基礎を学んだ縁があり、ギャラリートークでは参加者15人を前に「佐野先生は旅先の風景を描く際、約1カ月間滞在して、美しいと感じたものを作品に落とし込んでいた」といい、「自身や他人にとても厳しい人だったが、作品を見るとやさしく、素直に向き合っていたことが伺える」と語った。
また、企画展に展示している堀内副館長の作品「ひまわりのある静物」については、「高校3年の時、佐野氏から静物画の構図や色使いなどを指導してもらい描き上げた」と語り、佐野氏との思い出が詰まった作品と紹介した。
甲府市から参加した輿石なか子さん(83)は、「佐野先生の描いた作品を拝見できて穏やかな気持ちになりました。ほかの作品もより深く見られるような気持ちになった」と話した。
同展のギャラリートークは、5月17日にも開かれる。開会は午後1時から。要入館料。
問い合わせは☎️23・7775まで。
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