花と涼を求め

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昨夏は、ニッコウキスゲの無い高原歩きで、暑さも増幅して汗だくの一日になった。今年の「高原は花咲き乱れる霧ヶ峰」のリベンジなるかと期待して訪れた。

日本百名山(深田久弥著)に依れば、山には登る山と遊ぶ山がある、遊ぶ山の条件として、豊かな地の起伏と広潤な展望を持った高原状の山で、霧ヶ峰はすべて条件を備えている。初夏には「ニッコウキスゲ」の黄色で染まってしまうと紹介している。

今回訪れて、一輪、二輪と寂しく咲く花を見て全山咲き誇ればと想像を巡らせ、時期が早かったのかと案じたが、鹿が軟らかな新芽を食べ尽くす食害と判り、櫛形山の「アヤメ」に大打撃を与え、この霧ヶ峰にも同じことが起こり、見渡せば所々に「防護柵やネット」が張られていて納得した。

しかし、人の手が入っていない自然を味わいに訪れて、やたらと「柵やネット」を目の当たりにすれば興ざめで、自然界で動植物の共生が難しくなって来ていると感じさせる。(七里岩)