新春の紅白
nagasaka
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雑木林の木漏れ陽に照らされてさん然と輝くキンランは、もともとは里山の雑木林の何処でも見ることの出来る和ランの一種でした。
しかし、野生ランブームの乱獲によって急激に減少し1997年には環境省レッドリストに絶滅危惧Ⅱ類(VU)として登録されるまでになり、北杜市内でもほとんど見ることが出来ない貴重な野草のひとつです。
キンランが自生するには菌根性樹木・菌根菌・キンランの三者が共生する特殊な環境が必要で、キンランだけを掘って移植しても育たないそうです。
それにもかかわらずこの美しさに惹かれて盗掘する人が後を絶たず、このキンランも写真を撮った二日後に盗掘され、貴重な植物が失われてしまいました。 (文・写真 重田友五郎)