秋の棒道
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真冬の青空に、真っ赤なナナカマドの実が目を引きます。初夏に白い小花が房状に咲き、五~六㍉の実に成長。冬の間、野鳥には大事な食糧です。
ナナカマドの語源は色々。大変燃えにくく、七度竈(かまど)にくべても燃え残るという説や七度焼くと良質の炭ができるからという説。
火力が強く火持ち良く極上の備長炭の材料です。食器にすると丈夫で壊れにくく、竈が七度駄目になる程長持ちするという説もあります。
また、北欧神話に、雷神が増水した河を渡る時、セイヨウナナカマドに助けられたという話しや魔術的な物を避けるお守りとして神聖視されたり、舟の一部にこの板を使い水難よけのお守りにしたり…。
洋の東西を問わずこの木の特性を利用していた様です。
(文・写真 渡辺直美)