スミレ
nagasaka
WEBTODAY
〝百の頂きに、百の喜びあり〟は、「日本百名山」の著者・深田久弥さんの有名な言葉ですが、低山、里山もそれぞれの楽しみ、発見があります。頂上の大展望、可憐な花々、動物との出会い、登山の苦しさを忘れる一瞬です。
晩秋の何もない硫黄岳(いおうだけ)登山道での偶然の出逢い、ニホンカモシカのカップルです。
普段は単独で生活するニホンカモシカが、二頭で行動するのは非常に珍しいとのこと。同性同士は一緒に行動しないので、たぶん恋人(角はオス、メスあり)でしょう。
日本の固有種で、学術的にも価値の高い動物。1973年にはパンダの返礼としてペアのニホンカモシカが北京動物園に寄贈されています。
次の山行のサプライズは?楽しみです。
(文・写真 俵一雄)