韮崎エリア

ニコリで「平和や命の大切さを考える講演会・映写会」が開催

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「平和や命の大切さを考える講演会・映写会」(韮崎市の主催)が、8月11日、市民交流センターニコリを会場にして開かれ、参加者約40人が戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えた。

この会は、平成25年から行われているもので、当日は、ヒロシマやナガサキの記録映像「人間をかえせ」の試写や、「戦地からの手紙」を演題に保坂衣子(きぬこ)さん(竜岡町在住)を招いて講演会が行われた。

講演会で保坂さんは、日中戦争で上海に上陸した父親の五味民啓(たみよし)さん(享年66)が、昭和12年〜15年に母親と弟に宛てた手紙を紹介。「出征した直後の手紙では『がい旋祝いの準備をしておけ』と書かれていたが、時が経つにつれ戦場の実態をつづる内容になっていった」と説明。「激戦の中で伏せていた顔を上げると、死者しかいなかった」と手紙を読上げると、客席では悲痛な表情を浮べる参加者もいた。

また、保坂さんは「平和をつなげていくことが大切です。戦ってつないだ命を大切にして、自分の命がある限り戦争を伝えていきたい」と話した。

身延町から参加した千須和繁臣さん(73)は「講演会で戦争の恐ろしさを改めて感じました。これからも若い人へ話しを伝えていってほしい」と話した。

一方、市立大村記念図書館では、関連企画として8月30日まで「戦争と平和」に関する児童書73点を展示している。

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