韮崎エリア

建立60周年記念し、平和観音清掃

 中央町の高台にある観音山公園から韮崎市を見守っている韮崎平和観世音菩薩立像(通称:平和観音)は、1961年に建立され、今年60周年を迎えた。これを記念し、韮崎市と一般社団法人韮崎市観光協会は11月10日に高所作業車を使って平和観音の清掃活動を行った。

平和観音は、韮崎市出身の故・秋山源太郎氏が市民の平和と安全を祈願して建立したもので、群馬県高崎市の高崎白衣大観音や神奈川県鎌倉市の大船観音に並ぶ「関東三観音」のひとつといわれ、75年に市に寄贈された。

今回の清掃作業は、建立60周年を記念して計画されたもので、1989年に関係団体による清掃活動が行われて以来、32年ぶりの作業になった。 当日は、市の職員や韮崎市建設安全協議会の会員、東京電力パワーグリッド株式会社山梨総支社の従業員など約30人が参加。高さ16・6㍍の平和観音に高所作業車で水をかけ、顔や胴体、台座などにたまった汚れをブラシやスポンジで洗い流した。 作業終了後には、献花式が行われ、秋山家の親族や内藤久夫市長など関係者40人が出席して、市民の安寧や市の発展を願った。

秋山源太郎氏の長男で中央町在住の秋山泉さん(78)は、「観音様がきれいになり感無量。韮崎のシンボルとして大切にされ、父も喜んでいると思う。未来永劫、市民の安全を見守ってほしい」と話した。

一方、市では平和観音60周年記念事業として、新型コロナウイルス感染症の対応に追われる医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、11月10日〜14日まで青色のライトアップを実施している。点灯時間は午後6時〜9時まで。

 

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