八ヶ岳自然散策

イスカの親子

嘴(くちばし)が交差しているので知られている野鳥イスカのオスは橙赤色で、メスは黄緑色。ほぼスズメ大で、八ヶ岳には冬鳥として秋頃に渡ってくるのですが、5月や8月、9月にも見かけることがあります。留鳥として暮らしているイスカもいるようです。

標高の低いとろでは見かけないので、おそらく高山に暮らしていると思われます。冬鳥として渡ってくるイスカは年により数が違いますが、以前八ヶ岳で100羽位の群れと遭遇したことがあります。

飛ぶときは「チュンチュン」と大きな声で鳴くので、イスカであることがすぐ分かります。

12月、1月に幼鳥を見かけたので、おそらく繁殖時期が11月〜12月頃だと思われます。松の実を主食としているイスカは虫の多い時期でなくても、十分子育てができるのでしょう。親子写真の親は木に積もった雪を食べています。

(文・写真 市川 進)