韮崎エリア

常設展示に新たな作品、韮崎大村美術館で除幕式

 昨年10月に開館15周年を迎えた韮崎大村美術館は、3月18日、周年事業として大村智館長が同美術館に寄贈した人形作家の奥田小由女さんと日本画家の奥田元宋さん(1912年〜2003年)の夫婦の合作「麗春(れいしゅん)」の除幕式を開いた。

 この作品は、01年に制作されたもので奥田小由女さんがピンクやオレンジ、青の華やかな着物に身を包んだ母親と娘の人形を造形し、その背景に元宋さんが桜と新緑の山を描いた日本画を組み合わせた。縦約70㌢、横約50㌢、奥行き35㌢。

 除幕式は作品が展示される常設展示室で開かれ、大村館長や奥田さんなど関係者約10人が出席。あいさつに立った大村館長は、「女流作家の美術作品を収集しているこの美術館に奥田さんの作品を展示することができて、うれしく思う。常設展示することで、ファンが訪れ、ほかの作家の作品にも光が当たる」と述べた。

 また、奥田さんは、「観て人を幸せにする作品をつくってきた。夫婦での合作は2点しかなく、その1点を女流作家の作品が集う大村美術館に展示されるのは夢のよう」と語った。

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