できごと

中村キース・へリングで、エイズウォーク開催

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エイズとHIVに対する意識の高揚を図ろうと、六月一日〜七日まで行われている「HIV検査普及週間」に合わせ、六月六日に、中村キース・へリング美術館で、ギャラリーツアーとエイズウォークが開催された。

今年は、キース・へリング没後二十周年に当たることから、同館では「アート アゲインスト エイズ2010」と題したプロジェクトを五月十六日から開催しており、今回は、その一環として「エイズウォーク小淵沢2010」が開かれた。

当日は、子供から大人まで二十五人が参加。ギャラリーツアーでは、同館の展示室を使い、キースが描いた作品を紹介した。続いてスライドを使ってHIV感染率の推移や死亡率のほか、世界の感染者が三千三百四十万人に上っていることなどを語った。

また、キースがHIV感染者であることがわかった時に描いた作品も紹介され、エイズに対する闇の部分を表現した作品や、明るく上をめざそうと描いた作品、エイズの予防を訴えた作品などを紹介し、予防や意識することの大切さが語られた。

さらに、部屋を移動し、円陣になってキースの日記の朗読会が行われ、エイズに対する不安が綴られたキースの日記の一部を参加者が交代で読み上げた。

感想では「生きることに対する感謝を教えていただいた」をはじめ、「知らないことの怖さを知った」、「改めて、エイズの問題は根深く、深刻だと思った」のほか、「エイズになってから、(キースは)どう変ったのかを教えて欲しい」という次回での要望の声もあった。

ギャラリーツアー後に行われたエイズウォークでは、参加者がキースのTシャツに着替え、横断幕を掲げながら小淵沢町内を約五キロ歩き、すれ違う車や通行人にエイズの意識を高めるための呼び掛けを行った。