韮崎エリア

清掃活動通して、韮崎市の歴史を学ぶ

 一般社団法人韮崎北杜青年会議所(中見啓之理事長)は、5月8日、会員研修事業の一環として、JR韮崎駅周辺で清掃活動を行いながら市内の魅力や歴史を学ぶ「クリーンウオーキング」を開いた。

このウオーキングは、ごみ拾いや同青年会議所を卒業した先輩の講演を通して活動エリアの韮崎市を知り、今後の青年会議所活動に役立ててもらおうと企画したもので、若宮の若宮八幡宮や富士見ヶ丘の平和観音像、本町の鰍沢河岸など約5㌔を歩いた。

当日は、会員約20人が参加。JR韮崎駅前をスタートした一行は、トングを片手にごみ拾いをしながら若宮八幡宮を目指し、同八幡宮では藤原武男宮司や藤原永起禰宜から、約1100年続いているという神社として旧村名の河原部村の時代から「かわらべさん」と親しまれていることなどの説明を受けた。 続く、富士見ヶ丘の平和観音では、本町在住の清水一さん(75)を講師に迎え、「平和観音が建立されたのは、昭和33年に当時の皇太子・明仁親王がご成婚したこと、34年に発生した台風での犠牲者を慰霊する意味を込めて、市民有志が資金を募り、36年に完成した」と紹介。

また、本町の一橋陣屋址では、「信州や駿河からの物流の拠点として韮崎宿は栄えていた」とし、「宝暦3年(1753)〜寛政6年(1794)まで、徳川一橋家の政務を行う陣屋があり、この場所が地域の政治や文化、経済の中心だった」と語った。 クリーンウオーキングを企画した同青年会議所ひとづくり委員会の臺宏祐委員長は、「先人が築いてきた歴史の一部を知れたと思う。この企画を通して地域に根ざす活動をできる人材が育てばうれしい」と話した。

藤井町在住の依田義邦さん(32)は、「市内に住んでいても、歩いて韮崎駅周辺を巡ることはなかったので新鮮だった。少しだけでも市内の美化にも協力できたと思う」と語った。

ウオークで集まったごみは、ペットボトルや段ボール、マスク、たばこの吸い殻などで、40㍑のごみ袋約5袋分になった。

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