韮崎エリア

韮崎市の職員が、対話型ゲームで論理的思考学ぶ

 韮崎市役所職員に幅広い視野を持ってもらおうと、市の職員で構成する韮崎市業務改善推進部会(山本覚也部長・16人)は、3月20日、対話型自治体経営シミュレーションゲーム「SIMULATION NIRASAKI (シミュレーション ニラサキ)2040」を使った職員勉強会を市役所で開いた。

 このシミュレーションゲームは、同部会が昨年12月から4カ月をかけて作成したもので、論理力や合意形成力などを育成し、市民への説明責任や対話の重要さを身に付けることを目的にしている。

 ゲームは、5〜7人1組で行うもので、プレーヤーは架空の市の総務人事課長や政策財政課長などの行政幹部、行政を監視する査定役(市議会)に分かれ、2040年までに起こる人口減少や社会保障費の増加などのシナリオに沿って対話しながら「事業カード」といわれる手札に記載された事業を取捨選択し、市の将来像を描いていく。

 勉強会は、26人が参加し、4チームに分かれて行われ、参加者は与えられた役割になりきり、事業カードで必要な財源を捻出するため、別の事業を廃止するか、赤字地方債を発行するかを討論しながら執行部からの理由や根拠を集約。査定役にプレゼンテーションを行い、論理的な思考や伝える技術を学んだ。

 産業観光課の小田切加織副主査は、「今だけでなく、ありたい市の姿を想像して事業の取捨選択をしていくことが難しかった。既存の事業が本当に今必要なのかを自分が迫られた時、どのように対処すべきかを学んだ」と話した。

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