韮崎エリア

畝づくりに汗、親子で農業体験教室

 野菜づくりを通して親子の絆を育もうと、韮崎市教育委員会と韮崎市中央公民館は、5月7日、「親子ふれあい体験教室野菜とからだを育てる農体験」を清哲町の市民農園「シェアファーム韮崎オーガニック」で初めて開き、市内の親子11組28人が参加した。

 この体験教室は、シェアファームの農地約500平方㍍の一部約60平方㍍を市教委が借りて、今年12月まで全8回の農業体験を実施するもので、親子で協力しながら畝(うね)づくりや夏と秋に収穫できる野菜の栽培、草取り、収穫などを行う。

 初回の5月7日は、シェアファームを管理している市民団体「韮崎オーガニック」の原幸愛さんを講師に迎え、「野菜を収穫したら、スーパーで売っている同じ野菜と食べ比べてほしい。自分でつくった野菜は、きっとおいしく感じる」と説明した。

 続いて、親子でくわを使って高さ約40㌢の畝づくりを行い、トマトやキュウリ、サツマイモなど7種類の野菜の苗を植えていった。

 若宮から親子で参加した川辺康晴さん(韮崎小5年)は、「くわを使って畝をつくるのが楽しかった。トマトの苗の誘引作業は難しかったが、たくさんトマトが実ってほしいと願いを込めて作業した」といい、母親の裕子さん(41)は、「野菜のつくり方から収穫までを学ぶ良い機会だと思い参加した。子供の好き嫌いの改善や食育にもなる」と話した。

 市教委の担当者は、「これまで体験教室は写生大会や歴史ウオークなど単発の事業のみを実施してきたが、連続して農体験をすることで、より親子の絆や食べ物の大切さを学べると思う」といい、11月には収穫祭を開く予定という。

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