韮崎エリア

児童が熱中症対策学ぶ

 本格的な夏の暑さを迎えるのを前に熱中症の症状や予防方法を学んでもらおうと、峡北広域行政事務組合消防本部は、5月17日、市立韮崎小学校の5年生43人を対象にした「熱中症予防講座」を同校音楽室で開いた。

 この講座は、同消防本部の救命救急士が講師になり、管内にある韮崎市と北杜市の小学校11校の5、6年生を対象に巡回しているもので、5月8日の市立甘利小学校を皮切りに7月上旬まで実施する予定。

 17日は、韮崎消防署の川端下明救急救命士が講師を務め、昨年1年間で熱中症で搬送された19歳以下の人は全国で8273人にのぼり、このうち10人が死亡したことを紹介し、「熱中症の症状や予防法を知っていれば助かる可能性があった」と語った。

 また、めまいや手足のしびれなどの軽度の症状があった場合は、水分や塩分を摂取し、涼しい場所で休憩することをはじめ、吐き気や体のだるさを感じた場合は首や脇の下を保冷剤などで冷やすこと、けいれんや話し方がおかしいと感じたらすぐに救急車を呼ぶことを説明した。

 このほか、外出時には帽子や日傘を使うことや通気性の高い服を着用すること、規則正しい生活が予防につながるとし、「夏は遊びやイベントがいっぱいあるけれど、熱中症対策を心がけて、楽しんでください」と呼びかけた。

 平井那結さん(10)は、「去年、体育でめまいがあったのは熱中症の症状だったのかなと思ったので対策をしっかりします。家で今日勉強したことを話したい」と話した。

 同本部によると、昨年4月25日〜10月2日までの管内の熱中症の搬送人数は90人で、このうち小学生は3人だったという。

 

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