くらし

記録的な大雪、除雪作業追いつかず


長坂町の裏通り(2/16)


旧国道141号(2/17)

二月十四日未明から十五日午前まで降り続いた雪は、県内で記録的な大雪になった。

甲府地方気象台によると、甲府市の積雪は、明治二十七年八月の観測開始以降最大で一一四㌢になり、河口湖も昭和八年一月からの観測史上最大になり一四三㌢になったという。

また、市内は気象台のデータはないが、二月八日の残雪が残る中の大雪で、清里や増富地域では「一六〇㌢以上」や高根・長坂ラインでも「一〇〇㌢は降った」という声もあり、記録的な大雪といえそう。

雪の勢いが強まってきた十四日午後からは、市民バスの運休が発表され、国道一四一号線と二〇号線がそれぞれ雪崩れにより通行止め、中央高速道路の通行止め、JR中央線は運休が相次ぎ、二月十七日午後三時現在では、復旧していない。

二十号線沿いや小淵沢インターチェンジ入口で立ち往生してしまった車両のために、武川、白州、小淵沢の各総合支所と白州総合会館、白州体育館、公民館などが避難所として開放され、ピーク時には約三百四十人が避難したという。また、避難者のため焚き出し活動も行われたという。

地域内の独居世帯や高齢者世帯の安否確認も行われ、消防団員や民生委員、区長などが対応に当たった。

保育園、小中学校、児童館、図書館などは、除雪作業の見通しが立たないことから、十七日から十九日まで休校、休館することが発表され、ゴミ収集作業も十八日まで休み。

除雪作業は、八日に降った雪の上に想定以上の積雪になったことで、「雪を道路際に寄せるだけでは、車道が確保できず除雪が追いつかない」状況になり、雪の捨て場として公園などを開放しているが不足している。

現在も国道や県道などの主要幹線道路を中心に除雪作業が行われ、一部区間では、除雪作業をスムーズに行うため、「通行止め区間」となっている。

市の地域課では、十五日に「大雪災害対策連絡本部」を設置して、市内情報の収集や災害対策を行っているが、除雪作業が遅れていることから「車での外出を控えて欲しい」と呼びかけている。  ■北杜市の大雪に関する情報