できごと

蒸気機関車が、45年ぶりに小淵沢駅に到着

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五月二十九日、四十五年ぶりに蒸気機関車のD51が、客車を引いてJR小淵沢駅に到着した。

この事業は、「山梨・中央線キャンペーン」の一環としてJR東日本が企画したもので、甲府駅と小淵沢駅間を二十九日と三十日、六月五日と六日の四日間限定で運行している。

二十九日は、乗客を乗せて運行する初日ということもあり、鉄道沿線ではカメラを構えてベストショットを狙う人や、長坂駅のホームでは、蒸気機関車の通過を待ちわびる人などがいた。

小淵沢駅では、駅前駐車場をイベント広場にして、引馬や地元の食材を紹介する露店、鉄道グッズのコーナーが登場し、多くの人が訪れた。

また、停車中の蒸気機関車の給水や点検作業を一目見ようと、周囲は人で埋め尽くされた。

今回の運行では、下り線の小淵沢行きで蒸気機関車、上り線の甲府行きがディーゼル機関車(DL)での走行で、午後二時十分からは、甲府に向かうための「DLやまなし」出発式がホームで行われた。

甲州八ヶ嶺太鼓の演奏に続いてセレモニーがスタート。関係者のあいさつの後、くす玉開花、DL出発合図と続き、汽笛をあげてディーゼル機関車が出発。車内の人とホームに残る人が、別れを惜しむように手を振り、遠ざかる車両を見送った。