くらし

市内で「星空の街・あおぞらの街」全国大会開催

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「大気がもたらす豊かな恵みを地域おこしに活かし、郷土の自然と触れ合い楽しむ新たな手だてを展開する」という宣言によって平成元年から始まった「星空の街・あおぞらの街 全国大会」が、十月三十日に市内で開催された。

今回で二十二回目を数える全国大会は、県内では初めての開催で、「星空の街・あおぞらの街」全国協議会(白倉政司会長)は、北杜市が主管した。

当日は、高円宮妃久子殿下のご臨席を賜わる中、記念式典や市内の泉小学校とと武川小学校の児童による星空観察報告会、野辺山天文台の川邊良平所長を迎えた記念講演が行われた。

今回のテーマは、「次世代に残そう!自然の恵みと満天の星」で、環境大臣政務官の樋高剛氏は「共通の財産、美しい星空と青空を守る活動は、意義深いものがある」と協議会の活動にふれ、子供や孫に受け継いでもらいたいとあいさつした。

続いて同協議会の表彰式が行われ、環境大臣賞に東筑紫学園高等学校理科部(北九州市)と高橋進氏(彦根市)が、また、全国協議会会長賞に木曽星の会(木曽町)、石川清弘氏(旭川市)がそれぞれ選ばれ、表彰された。

星空観察報告会では、昨年、市内小学校で実施した星空観察会の結果が発表され、代表校として泉小と武川小の児童が壇上に立った。

両校の報告は、夏と冬に行った星空観察について、映像をバックに児童一人ひとりがバトンを渡すように交代して語り、報告と体験した感想を述べ、この星を守るために環境にやさしい取り組みを続けたいとまとめている。

記念講演では、野辺山宇宙観測所の川邊良平所長を迎え、「宇宙・地球・生命〜この不思議な世界〜」をテーマに講演した。川邊氏は、宇宙の成り立ちやブラックホール、ビッグ・バン、宇宙の膨張など、スライドを使って紹介した。

最後に、白倉会長による次期開催地の報告が行われ、来年の開催地は「滋賀県多賀町」になった。