くらし

木製手づくり人形の製作急ピッチ

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小淵沢町のえほん村工房スタッフの平出務さんと巾和史さん、高山泰行さんの三人が、クリスマス人形作りの作業に追われている。

えほん村では、「えほん村ファミリー」として、絵本物語に登場する人や動物などを、木製の景色と人形を組み合わせた立体のセットにしている。

この木製の人形や景色は、刻みから色塗りまでのすべての工程を手作業で行っており、人形百体作るのに三日間を費やしているという。

使用している木材は、「ジェルトン」という木材を使用。白木なので色も塗りやすく、柔らかい材質なので曲線が出しやすいメリットがある。

作っている人形は、アリスやブレーメンの音楽隊、三匹の子豚のほか、サンタクロースやサンタの家、トナカイがソリを引いている場面など様々。

七センチほどの人形を作るため、糸ノコで型を抜き、ナイフを使って削りを行い、続いて、加工中の木材を水に浸し、木のささくれを浮かしてからサンダー掛けを行って最後の色塗りに入るという工程で、人形によっては複雑な面取が必要になる。

巾さんは、今年六月からスタッフとして加わり、「小さいわりに作業の工程が多く、見えない所に多くの苦労があるとは思わなかった」と手づくりにこだわった「えほん村ファミリー」の製作に汗を流している。